11月20日
「沖縄の医療」by福永さん
おはこんばんにちは、札幌医ゼミに行く会“すずらん”代表の福井です。
僕自身久しぶりのブログ更新です。
皆さんに楽しんでもらえる文章を書くのが目標です。
さて、今日は新メンバー、医学科3年生、同期では三大人格者の一角と呼び声の高い
福永清先輩が沖縄の医療について語ってくれました。
福永さんは医学科の広報誌「フラテ」の編集局にも所属しており
その取材で沖縄に行かれました。
まわった病院は以下の三つです。
① 沖縄県立中部病院
② 地域医療センター
③ 波照間(はてるま)診療所
この三病院で学んだことを順に説明してくださいました。
① 沖縄県立中部病院
ここでは沖縄の医療の歴史と現在の状況がわかりました。戦後、沖縄には医師がほとんどおらず、沖縄本土の医療もままならない状況でした。もちろん39ある有人の離島の医療は体制の外でした。そこで沖縄ではアメリカからの指導医を導入し、医師の育成に励みました。離島の医療を守るために、守備範囲の広い医師、トリアージ(優先順位振り分け)ができる医師を重点的に育て、今もその仕組みが根付いているらしいです。
② 地域医療センター
ここでは離島医療への対応の仕方を学びました。39の有人離島はそれぞれ2000人以下の人口しかいません。そこで重要になるのが、島同士の連携やヘリ輸送のシステムの構築でした。島が孤立しないように、情報のネットワークを作り、ヘリ輸送時に離島に医師が不在にならないよう、ヘリに乗務する医師を確保したりしました。
また、様々なサポート(注1)により、医師が離島で働きやすい環境を作ることにも積極的な姿勢のようです。これらのサポートにより、離島に医師がいない状態を防ぐことができます。
注1:医師が働きやすい様々なサポート
・代診医制度……本土から代診医を送り、離島の医師に休みを与える
・専門医巡回診療……本土から専門医(眼、耳鼻、産)の医師を定期的に送る→専門性がなくても安心
・ゆいまーるプロジェクト……全国から離島医療を志す医師を募集(僻地医療が専門外でもok)
③ 波照間(はてるま)診療所
日本最南端の有人島にある診療所。医師、看護師が一人ずつで診療を行っている。限られた資源の中でいかに地域住民と密着感を持ちながら医療を提供するかということが課題。
診療所の隣には老人介護施設もあり、高齢者が安心して暮らすことのできる環境作りが行われている。
以上を踏まえて、「北海道の地域医療をどのように良くしていくことができるか」
というテーマのディスカッションをしました。
自分たちのグループでは専門医も大事だが、家庭医を増やすことも重要なのだろう
という結論に至りました。
北海道は山と雪、沖縄は海 という壁により医療が届かない状況があります。しかし抱えている問題は共通です。
医師の絶対数が足りないという問題も解決しなけらばならないし、もし医師が増えても、医師が都市部に集中していては意味がありません。
問題はたくさんあります。
実際、医療機関が遠いところに住む人たちはどのように困っているのか、見て感じてみたい。
自分たちの世代でどこまで北海道、日本の医療を良くできるか。
海外の医療制度はどうなっているのか。
様々なことを感じ、もっと勉強せねばと思う勉強会でした。
やべ、長くなった。そして堅い。
フランクな文章が書けるようになりたい……