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2013年11月

沖縄の医療

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「沖縄の医療」by福永さん

 

おはこんばんにちは、札幌医ゼミに行く会“すずらん”代表の福井です。

僕自身久しぶりのブログ更新です。

皆さんに楽しんでもらえる文章を書くのが目標です。

 

さて、今日は新メンバー、医学科3年生、同期では三大人格者の一角と呼び声の高い

福永清先輩が沖縄の医療について語ってくれました。

 

福永さんは医学科の広報誌「フラテ」の編集局にも所属しており

その取材で沖縄に行かれました。

 

まわった病院は以下の三つです。

     沖縄県立中部病院

     地域医療センター

     波照間(はてるま)診療所

 

この三病院で学んだことを順に説明してくださいました。

 

     沖縄県立中部病院

ここでは沖縄の医療の歴史と現在の状況がわかりました。戦後、沖縄には医師がほとんどおらず、沖縄本土の医療もままならない状況でした。もちろん39ある有人の離島の医療は体制の外でした。そこで沖縄ではアメリカからの指導医を導入し、医師の育成に励みました。離島の医療を守るために、守備範囲の広い医師、トリアージ(優先順位振り分け)ができる医師を重点的に育て、今もその仕組みが根付いているらしいです。

 

     地域医療センター

 ここでは離島医療への対応の仕方を学びました。39の有人離島はそれぞれ2000人以下の人口しかいません。そこで重要になるのが、島同士の連携やヘリ輸送のシステムの構築でした。島が孤立しないように、情報のネットワークを作り、ヘリ輸送時に離島に医師が不在にならないよう、ヘリに乗務する医師を確保したりしました。

 また、様々なサポート(注1)により、医師が離島で働きやすい環境を作ることにも積極的な姿勢のようです。これらのサポートにより、離島に医師がいない状態を防ぐことができます。


1:医師が働きやすい様々なサポート

・代診医制度……本土から代診医を送り、離島の医師に休みを与える

・専門医巡回診療……本土から専門医(眼、耳鼻、産)の医師を定期的に送る→専門性がなくても安心

・ゆいまーるプロジェクト……全国から離島医療を志す医師を募集(僻地医療が専門外でもok)

 

 

     波照間(はてるま)診療所

日本最南端の有人島にある診療所。医師、看護師が一人ずつで診療を行っている。限られた資源の中でいかに地域住民と密着感を持ちながら医療を提供するかということが課題。

 診療所の隣には老人介護施設もあり、高齢者が安心して暮らすことのできる環境作りが行われている。

 

 

以上を踏まえて、「北海道の地域医療をどのように良くしていくことができるか」

というテーマのディスカッションをしました。

 

自分たちのグループでは専門医も大事だが、家庭医を増やすことも重要なのだろう

という結論に至りました。

 

北海道は山と雪、沖縄は海 という壁により医療が届かない状況があります。しかし抱えている問題は共通です。

 

医師の絶対数が足りないという問題も解決しなけらばならないし、もし医師が増えても、医師が都市部に集中していては意味がありません。

 

問題はたくさんあります。

実際、医療機関が遠いところに住む人たちはどのように困っているのか、見て感じてみたい。
自分たちの世代でどこまで北海道、日本の医療を良くできるか。
海外の医療制度はどうなっているのか。

様々なことを感じ、もっと勉強せねばと思う勉強会でした。

 

 

やべ、長くなった。そして堅い。

フランクな文章が書けるようになりたい……

 

行動変容アプローチ〜家庭医療学を通して〜

北海道大学医学部医学科2年の吉瀬馨です。

今回は佐藤先輩の“行動変容アプローチ”についてのお話です。

 

皆さんには“変えたい・変えなければならない”と思う習慣はありますか?

私はどうしても家に帰ってから勉強をしないで寝てしまいます。なんとかしたいのですが・・・

 

さて、これから私たちは医療関係の仕事に就いていく訳ですが、そこで出会う患者さんから「こんな習慣を変えたい」と相談を受けるかもしれませんし、医療者としてどうしても患者さんに変えてもらわなくてはならないことが出てくるかもしれません。そんなとき患者さんや私たちが望む方向に話を進めるにはどうすれば良いのでしょう。今回はそのテクニックを学びました。

 

 私たちが行動変容に関わっていくステップは2つに分けられます。

  評価を行う段階

  実際に介入していく段階  です。

 

まずは相手を知りましょう。相手が行動変容に対してどれくらい関心があるのか、行動をかえて行くことに自身を持っているか、その行動変化をどれくらい重視しているか、と言ったことを。この段階が評価の段階で、相手と自分の考え方の相違や、温度差から生じる行き違いを回避し、次に紹介する介入手法を効果的にチョイスしていくための基盤となります。

この段階を支持する理論として「段階変容モデル」と「重要度・自信度モデル」が紹介されました。最後にまとめておくので見ておいてください。

 

相手を理解することができたら実際に相手が行動変容を達成するお手伝いを始めていきましょう。ここでも2つの理論とその使い方がでてきます。一つが「健康信念モデル」もう一つが「社会認知理論」です。

 

前者は相手が「行動変容をどれだけ重要視するか」に注目する手法です。

例えば私は家でも勉強しなければならないと強く感じています。しかし同時にたくさん寝ることで授業に集中できるとも感じています。こうした私の考えを理解しているならばこんな風なアプローチが考えられます。

私の耳元で「留年するかも」と、ささやく訳です(こんなネガティブな表現は使わないでしょうが)。危機感を感じさせ、行動を起こすことのメリットがデメリットを上回ると感じさせる。そして行動変容に対する重要性を認識させ行動を起こさせる、という具合です。

 

後者は相手の自信を利用する手法です。過去の同様の経験で成功したことがあるとわかれば「今回もうまく行くはず」と励ますことで相手にやる気を起こさせることができるでしょう。

 

うまく伝わったかわかりませんがこういうことを勉強しました。最後にロールプレイングを行い、医師・患者の役割を分けてこれらのテクニックを実際に使う練習をしました。頭で分かっていても実際使うのは本当に難しかったです。

 

初の報告でしたがこんなので良かったのかな・・・

テストが近いのでがんばります。それでは。

 

 

段階変容モデル

人の行動が変わり、それが維持されるまでには5つのステージを通る。

無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期

 

重要度・自信度モデル

行動変容をどれだけ重要視するかと、本人がその実現に対してどれだけ自信があるかということが行動を起こすことに関与している。

例えば重要だと思っていて自信もあればスムーズに実行に移れるし頑張っていける。

 

半側空間無視について

こんにちは!北海道大学医学部保健学科看護学専攻1年の勝藤瞳です。
ブログを書くのは今回が初めてなので、うまく伝わらないこともあると思いますが、大目にみてください。
今回の勉強会は、「半側空間無視」についての話でした。私は最初、半側空間無視とは何だろうか?と疑問でした。半側空間無視の定義は、大脳半球病巣と反対側の刺激に対して、発見して報告したり、反応したり、その方向を向いたりする事が障害される病態であることです。病巣は、右大脳半球に多いそうです。このような状態になると視野の左側が見えなくなって、食事や移動の時など日常生活で困ることが生じます。食事の時は、左側の食べ物には手を付けなかったり、移動の時は、左側にあるものによくぶつかることがあります。勉強会では、半側空間無視の状態の人がどのような光景を目にしているのか写真を使って再現してもらいました。写真をみることで半側空間無視ではこのように見えるのかと具体的に理解できました。SGDでは、「半側空間無視になって日常生活での大事なことができなくなるとなぜ困るのか」についてグループで話しあいました。私の考えた大事なことは「食事、睡眠、勉強」でしたが、勉強について困ることは、教科書やテキストの左側が見えなくなると十分に勉強できなくなるなと考えました。
また、作業療法士と理学療法士の違いについての話もありました。作業療法士は、心身の機能の回復を図り、理学療法士は身体機能の改善を図るというような違いがあります。
このように今回の勉強会で今まで知らなかった「半側空間無視」について理解できるようになってとても興味深かったです。
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