札幌医ゼミに行く会“すずらん”ブログ

札幌医ゼミに行く会“すずらん”のブログ…♪

すずらんブログへようこそ!楽しんでいってくださいね♪

2014年11月

認知行動療法



11/19 勉強会

「認知行動療法」 担当:医学科3年 北野



今日は認知行動療法について学びました。歯学部3年の福井です。


目的は、この療法について知り、実践することです!




認知行動療法ってなに。。。


聞いたことはあるけど、イメージが湧かないやつですね。


定義は「認知の歪みを修正することで、患者が自分の問題を解決できるようにすること」


で、抑うつや不安障害がある人に有効らしいです。


んん、、、まだなんだか分からない、、、


そこで具体的な例をもとに考えることにしました。


例)友達に食事の誘いのメールを送ったが、数日経っても返事がない


こんなとき、皆さんならどう感じますか?


悲しい…、なんで返信しないんだろう…、嫌われたのかな…、忙しいのかな…


様々なことを考えるでしょう。


感情が湧き上がる時には以下のステップがあります。


出来事→思考→感情


出来事(メール無視)があったときにすぐに感情(悲しい)が湧いてくると感じる人もいますが


その前には必ず 思考 があり、その解釈次第では沸いてくる感情が違います。


メール無視→嫌われた→悲しい を


メール無視→忙しい、気づいていないかも


のように他の解釈の方法を与え、思考を変えてあげると、


無用なストレスを溜めなくて済むかもしれません。


またこのとき、思考を検証することも大事だそうです。


(本当に嫌われたのか?を根拠に基づいて検証)


これが認知行動療法なんですね。




思考には三つのレベルがあり、浅い層から順に


自動思考 ②思い込み/ルール ③中核信念


があります。


自動思考は反射的にに思い浮かぶもの。


思い込み/ルールは「もしもっと友達がいれば自分は魅力的なのに」のように


もし~、~しなきゃ、~するべき などの思い込みのこと。


中核信念は文化や環境による固定観念のことです。


これらの思考をポジティブなものにすることも認知行動療法の役割であります。




皆さんもストレスを感じることがあったら


その場面、湧いてきた感情、どんな思考をしていたかを思い出し


ゆがんだ思考(短絡的な考え、結論に急ぎすぎ、相手の感情を勝手に予想、感情的になる、レッテルを貼る)


をしていないか考えてみてはどうでしょうか。


きっと気持ちを整理して、ストレスを軽減できるでしょう。




最後まで読んでくれてありがとうございました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家族を診る

こんにちは。
北大医学部3年のはらたくです。
今週行われた、克哉さんによる勉強会「家族を診る」について、書きます!

家庭医療という、克哉さんが主体的に学ばれてきたフィールドからの
発表・SGDだっただけに、非常に内容が充実した学習会でした。

まず最初に、「家族を診療の範囲に入れる必要があるか」というテーマでSGD!
(SGD:少人数のグループに分かれてディスカッション。スモール・グループ・ディスカッション)
これは、医療者になるにあたって、誰もが避けては通れない話題です。

家族も診る「必要がある」のはなぜか、どのようなときか。
訪問診療、慢性疾患、患者さんが意識がないとき、認知症や後見を必要とするとき、子供やお年寄りを診療するとき、などなど。
幼かった頃、よく風邪をひいていた僕は、よく家族に支えてもらったなあと改めて思いを馳せました。
いま、祖父母を気遣う両親をみるたびに、どう生きるべきか身を持って教えて頂いているように感じます。

では、家族を診る「必要がない」ときは?
超急性で一秒一刻を争うような際には、患者さんに集中する必要があるのではないか。また、軽い風邪のようなときにも、患者さんを対象とすることで必要十分ではないか。等々の意見が出ました。
あえて逆のベクトルを考えてみることも大事だなと感じさせられます。

そして、勉強会は、克哉さんのプレゼンに戻ります。
今日の勉強会、目標が3つありました。

 (1) 「家族を診る」必要性について考える
 (2) 家庭医療の基本を学ぶ
 (3) あるCaseについて、問題点と解決策を検討する

の3つです。(1)は、最初のSGDで達成済みです!なんだかモチベーションが上がりますね(笑)

さて、(2)について。
まず、「家族図」の書き方を学びました。
女性を丸(〇)で、男性を四角(☐)で表すことは、遺伝学の勉強などで知っていましたが、家庭医療では、登場する人びとの感情的・現実的な関係性について、二重の実線(親密、良好な関係)、一本の波線(関係が良くない)、一本の破線(無関心、疎遠な関係)を用いて表していくのだということは、新鮮な学びでした。
Caseを読み上げて頂いて、実際に家族図を書いてみるという練習もしたのですが、情報を書き込みながら、正確・簡潔に書いていくことは予想より難しかった!

それから、家族の「横断面」と「縦断面」をみるということや、ライフサイクルについて、学習を進めました。
専門用語も出てきましたが、個々人が健康を維持できるように家族を診、家族を分析するために、先人が生み出して来られた概念を一つひとつ咀嚼、反芻していく作業は心地よいものでした。
家族の中の二者関係や、世代間・性別間の境界が維持されているかどうか、あるいは、世代間で繰り返される事象(「原家族から現家族への投射」)などへ着目する姿勢は、概念の学習を経て初めて身に付くはず。
病気や社会的出来事などが、その家族にとって、予想されたものか想定外のものか(「in phase or out og phase」)を考えたり、その家族に一般に考えられるライフサイクルの前提条件から離れた、非典型な部分がないかどうか検討したりする視点も学びました。

家庭医療の面白さが見えてきたところで、本日2回目となるSGD!
具体的なCaseをもとに、その家族にとっての課題とそれを解決する道を考え、共有しました。
ご高齢の夫婦で、夫の認知症と夜間頻尿、夫を介護する奥さんの不眠症が主訴でした。が、夫婦の長男の嫁が、最近訪ねてこなくなったことも、奥さんのストレスに大きく影響していると思われるCase.今回診る患者さんは奥さんです。
SGDでは、「ショートステイや週末入所といった社会資源の利用して奥さんの介護の負担を減らし、かつ奥さんの時間をつくる」「その時間を活用して、公民館に通うなどして、奥さんの話し相手を見つける、生活にメリハリをつけられるようにする」「定期診療の時間を大事にして、奥さんの話をしっかり聞く」「夫婦の長男は働き盛りとはいえ、なぜあまり気遣っている様子が見られないのだろう」などなどの様々な声があふれました。

その後、克哉さんから、医療が介入するかどうか判断する際には、事態の「緊急度」と「重症度」がポイントになると教わりました。
このご家族については、緊急度も重症度も低いのではないかと、僕は思ったのですが、実際の現場では、介入を行ったとのことです。奥さんがうつ状態になってしまう可能性を重視しなければならなかったのです。
具体的には、主治医や看護師、奥さん、長男夫婦を含めた家族カンファレンスを開催したそうです。すると、長男のお嫁さんが最近訪ねられなくなったのは、このお嫁さんの父親ががんになったことで、そちらのほうに頻繁に行かなくてはならなくなったという事情が明らかに。これには、少なくとも僕は、いや、おそらく皆、思い至りませんでした。
ここで、奥さんがお嫁さんに抱いていた、あまり良くない感情が融け、さらに、長男が、「それなら俺が土日に行くよ」と立候補してくれたそうです。なんと劇的な!

SGDでは、各班とも、「お嫁さん」にはなるべく触れないようにしたきらいがありました。お嫁さん(50代)が姑にあたる奥さん(80代)を訪ねて行かなくなったことについて、訪ねる義務があるとは思えないし、お嫁さんに孫ができて忙しくなったのかな、などと勝手に想像していました。
しかし、キーパーソンは、この「お嫁さん」。仮に、このお嫁さんを抜きにして解決を図れるとしても、それは勧められないのです。なぜなら、このお嫁さんと奥さんの関係を修復する、あるいは、奥さんがお嫁さんに対して抱いている感情を修正する(誤解を解く)機会が失われてしまうから。それにもし、お嫁さんを抜きにして、何かこの家族に対する策を講じたら、それは、数か月前までは週1回訪ねてきてくれていた、お嫁さんに対して、失礼であり、お嫁さんに不愉快な思いをさせてしまうおそれさえあるのだから。
逃げてはならないのでした。
キーパーソンは誰なのかを見抜くこと、そして、キーパーソンに関係する問題に逃げずに向き合うこと、大切なのですね。

勉強会の最終盤、医療が家族に介入を行う際に気を付けること、心掛けることを教わりました。
2つだけ、ピックアップします。

長い目で診ること。
ハプニングを活かすこと。
Be There. (私はあなたの味方です)

3つになってしまいました(笑)

そして、

I have a family, too.

――自分にも家族がいることを忘れずに。自分でも自身の家族環境やライフサイクルを振り返ってみることが、診療にも、そして、自らの生き方にも役に立つ。



克哉先輩、お疲れさまでした!!
来たる医師国家試験、もう完成しているかもしれないですが、ファイトです!!

ここまで読んでくださった方々、斜め読み・飛ばし読みであってもここまでたどり着いてくださった方々、ありがとうございます。
もしよかったら、コメントをぜひ。
すずらんホームページのコンタクトからでも。
→ http://suzuran-hp.jimdo.com/contact/

そして忘れてはいけないのが、コレ!
『ポスト医ゼミin札幌 2014』
https://www.facebook.com/events/822106111145128/?pnref=lhc.recent
(参加フォーム: http://goo.gl/forms/2eZVOQQlPE )
ご参加、お待ちしています!!

摂食障害について

皆さん、こんにちは!
北海道大学医学部保健学科看護学専攻2年の勝藤 瞳です。
久しぶりにブログを書くことになりました。書くのが遅れてしまって申し訳ないです。

10月29日の勉強会は、伊藤成美さんによる『摂食障害』でした。
私は、最初摂食障害についてあまりイメージがわきませんでした。ただ、漠然と「とにかく何か食べ続けたい」とか「たくさん食べた後に吐き出す」というイメージぐらいしかありませんでした。摂食障害の種類などもあると思っていませんでした。

摂食障害には神経性無食欲症、神経性大食症、特定不能の摂食障害の3つの種類があります。神経性無食欲症とは、体重が明らかに減っているのに痩せようとして何も食べなくなる症状で、神経性大食症とは、むちゃ食いをしてしまう症状のことです。神経性無食欲症では、体重の減少、月経が3回連続して来ないなど神経性大食症では、むちゃ食いの繰り返し、体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返すなど診断に条件があり、それらの条件に当てはまってなくても摂食障害があれば特定不能の摂食障害となります。摂食障害の現状としては女性に多く、中学生や高校生のような若い女性も摂食障害になっているそうです。
実際に摂食障害になってしまった事例もありました。それらの事例では、摂食障害の原因として考えられたのは同級生に見た目について言われてしまったとか雑誌のモデルへの憧れでダイエットを始めたことでした。摂食障害の症状が悪化して自己嫌悪で自殺未遂をしてしまったという事例もあり、摂食障害は、精神的にも追いつめられてしまう怖い病気なのだと思いました。

もし、友人が摂食障害になってしまったらどうするかというテーマでSGDをしましたが、私たちのグループでは、まずその友人に悩みがないか聞いて相談にのる、また、容姿や体型を気にしている人もいると思うので、あまり人前では他人の容姿・体型について話をしないほうがいいというような意見が出ました。

今回の勉強会で今まであいまいなイメージしかなかった摂食障害について具体的に考えることができて、とても勉強になりました。
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ